猫騙しだって
早いものでもう12月だ。毎日通る通路にある百貨店もクリスマス一色になっている。私は昔から、1月から9月までは早く過ぎる印象を抱いている。その中でも1月から3月と4月から9月までは、分けられ、1月から3月はまったりと落ち着いているのだけれど、一方で物事にも追われ、気づけば年度末になっている印象、4月から9月までは、何も感じず、気づけば9月が終わっている、という印象を持っている。しかし10月にはいると、とたんに時の流れがゆっくりになっているように感じる。これは12月の中ごろまで続き、12月の最終週になると、年が明けたとき、加速するために助走をつけ始める。
しかしもう何年、生きただろうか。いつのまにか歳をとってしまっていた。時間というのは常に万物に平等である。いや、万物が時間に対して平等であろうとするだけなのかもしれない。
しかしそんなことより、私の来年は最早なくなったも同然な状態にある。生きていくことは出来るが、その先は果たしてあるのだろうか。
神様ゲームを読んだ。終盤は、ページ内でネタバレしないように左手で先を隠して読んでいた。この終わり方には驚かされた。あまりそういった類のものに出会わないので新鮮でもあり、かつしこりも残った。ゆえに印象に残る物語でもあると私は思う。最後のオチについては、特にそれが嫌だとか、そういった気持ちはわかず、なので好きである。だが、ネットで調べてみるとやはり賛否両論であった。まあそうだろう。何が疑問かというと、主要人物の小学生たちが、小学生なのに難しい言葉を使っている所である。まあ、どうでも良いが。
本棚を久しぶりに漁ると、買いたいなあと思っていた本が出てきた。どうやら少し前に買って読んでいたが忘れていたらしい。こういう出来事は素晴らしく、それはまた読むことで、再び楽しめることも、再発見することも出来るからである。
人生もそのようでありたいなあ。